牛肉のビール煮込み:ベルギー風の作り方
牛肉のビール煮込みは、ベルギーを代表する家庭料理の一つです。じっくりと煮込まれた牛肉は驚くほど柔らかく、ビールと玉ねぎの甘みが溶け出した濃厚なソースは、パンやフライドポテトとの相性抜群。今回は、本格的なベルギー風の作り方を、下準備から調理のポイント、アレンジまで丁寧に解説します。
材料(4人分)
- 牛肉(肩ロースやバラ肉など煮込み用):800g
- 玉ねぎ:2個(約400g)
- バター:30g
- 薄力粉:大さじ2
- ビール(ベルギービール推奨、なければ日本の黒ビールやスタウト):700ml
- ビーフコンソメ(顆粒または固形):小さじ2(または1個)
- ローリエ:1枚
- タイム(生または乾燥):1枝(または小さじ1/2)
- 塩:少々
- 黒こしょう:少々
- (お好みで)マッシュルーム:100g
- (お好みで)パンデピス(スパイスブレッド):一切れ(またはパン粉大さじ1程度)
下準備
牛肉の準備
牛肉は2〜3cm角に切り、塩、黒こしょうを振って下味をつけます。厚手の鍋(ストウブ鍋やダッチオーブンなどが最適)にサラダ油(分量外)を熱し、牛肉の各面に焼き色をつけます。一度取り出しておきます。
玉ねぎの準備
玉ねぎは薄切りにします。牛肉を焼いた鍋にバターを溶かし、玉ねぎを加えて弱火でじっくりと炒めます。飴色になるまで、最低でも15〜20分はかけて、焦がさないように丁寧に炒めるのが美味しさの秘訣です。玉ねぎの甘みを最大限に引き出します。
粉を振る
玉ねぎがしんなりしたら、薄力粉を振り入れ、粉っぽさがなくなるまで炒め合わせます。これにより、ソースにとろみがつきます。
調理のポイント
ビールの投入
炒めた玉ねぎに、ビールを少しずつ加えながら鍋底についた旨味をこそげ取ります。アルコールを飛ばすために、中火で数分煮立たせます。ベルギービールを使うと、フルーティーな香りとコクが加わり、より本格的な味わいになります。もし手に入りにくい場合は、日本の黒ビールやスタウトでも代用可能です。
煮込み
ビーフコンソメ、ローリエ、タイムを加え、取り出しておいた牛肉を鍋に戻します。牛肉が完全に浸るように、必要であれば水(分量外)を足します。沸騰したらアクを取り、蓋をして弱火で最低でも1時間半〜2時間、牛肉がホロホロになるまでじっくりと煮込みます。焦げ付かないように、時々かき混ぜてください。
マッシュルームの追加(お好みで)
煮込み時間の最後の30分くらいで、半分に切ったマッシュルームを加えると、風味が増します。
パンデピスの隠し味(お好みで)
ベルギーの伝統的な隠し味として、パンデピス(スパイスブレッド)を一切れ(またはパン粉大さじ1程度)加えることがあります。これにより、ソースに深みと複雑な風味が加わります。パンデピスがない場合は、パン粉で代用しても良いでしょう。
味の調整
煮込み終わったら、塩、黒こしょうで味を調えます。煮込みすぎると水分が飛びすぎるので、ソースの濃度はお好みで調整してください。もしソースが薄い場合は、蓋を開けて少し煮詰めるか、水溶き片栗粉(分量外)でとろみをつけても良いでしょう。
盛り付けと添え物
熱々のビール煮込みは、マッシュポテトやフライドポテト、バゲットなどと一緒にいただくのが定番です。パセリのみじん切りを散らすと彩りも良くなります。ベルギーでは、しばしばベルギー風フライドポテト(二度揚げしたもの)が添えられます。
まとめ
牛肉のビール煮込みは、手間暇をかけるほどに美味しくなる料理です。じっくりと煮込むことで、牛肉は驚くほど柔らかくなり、ビールと玉ねぎの甘みが溶け出した濃厚なソースは、まさに至福の味わいです。特別な日のおもてなしにも、普段の食卓を豊かにする一品としても、ぜひ挑戦してみてください。ベルギービールの種類を変えることで、また違った風味を楽しめます。
アレンジ
野菜の追加
人参、セロリ、じゃがいもなどの根菜類を加えても美味しくいただけます。野菜を加える場合は、牛肉と一緒に煮込むか、煮込み時間の後半で加えると良いでしょう。
ハーブの変更
タイムの代わりにローズマリーを使ったり、クローブを少量加えても風味が変化します。
クリーミーに
仕上げに生クリームを少量加えると、まろやかでコクのある仕上がりになります。
スパイスの活用
シナモン、クローブ、ナツメグなどのスパイスを少量加えると、より本格的なベルギー風の味わいに近づきます。