鶏肉:テール(ぼんじり)とは?詳細解説
概要
鶏のテール、通称「ぼんじり(ぼんぼち)」は、鶏の尾の部分の肉で、脂肪が豊富でとてもジューシーな味わいが特徴の希少部位です。1羽からごくわずかしか取れないため、焼き鳥屋などでも人気の高い部位のひとつです。
特徴
部位:尾骨のまわりにある肉と脂肪
味わい:濃厚でジューシー、ぷりっとした食感
脂肪分:鶏肉の中でも特に多い
別名:「ぼんじり」「ぼんぼち」「テール」「さんかく」など
栄養価
鶏のテールは脂肪分が高く、カロリーもやや高めです。エネルギー補給には向いていますが、食べすぎには注意が必要です。
エネルギー:約250〜300kcal(100gあたり)
たんぱく質:15〜20g
脂質:20〜25g
ビタミン類:B群が豊富
調理法と活用レシピ
焼き鳥
もっとも定番の食べ方が「ぼんじり串」。脂が多くジューシーなので、タレでも塩でもよく合います。脂が炭に落ちて炎を上げるため、焼き加減には注意が必要です。
炒め物
脂の旨味を活かして、シンプルに塩コショウで炒めたり、にんにく醤油で炒めても美味しくいただけます。
煮物や鍋
コクのある脂を活かして、和風煮物や寄せ鍋の具材としても活躍します。
調理時の注意点
脂が多いため、焼くときには煙が出やすいので換気に注意
中まで火を通す必要あり(特に串焼き)
下処理として、尾脂腺の除去をすることが望ましい(特有の臭みの元)
購入と保存方法
購入場所:精肉店、スーパー、焼き鳥専門店、通販など
保存:冷蔵で2日以内、冷凍なら1か月ほど保存可能
解凍方法:冷蔵庫で自然解凍が望ましい
豆知識
「ぼんじり」は「ぼんの尻」から転じた言葉とされ、可愛らしい名前とは裏腹に脂の王様とも呼ばれる部位です。
鳥一羽から1個しか取れないため、流通量は少なく、希少価値が高いです。
まとめ
鶏のテール(ぼんじり)は、濃厚な脂とぷりぷりとした独特の食感が楽しめる、鶏肉の中でも特に風味豊かな部位です。脂好きな方にはたまらない美味しさで、焼き鳥や家庭料理でも人気があります。調理時はしっかり火を通すことと、脂の扱いに注意して、ぜひその濃厚な旨味を楽しんでみてください。