牛肉・豚肉・鶏肉・ジビエ情報:牛もも肉:安い部位を美味しくする簡単レシピ集
牛もも肉を美味しく!基本の調理法と節約レシピ
牛もも肉は、牛肉の中でも比較的安価で手に入りやすい部位です。しかし、その赤身の多さから、調理法を間違えるとパサつきやすく、硬くなってしまいがち。このページでは、そんな牛もも肉を驚くほど美味しく、しかも簡単に調理できるレシピを、部位の特性と合わせてご紹介します。日々の食卓はもちろん、おもてなしにも活躍する万能レシピばかりです。
牛もも肉の特性と美味しく調理するコツ
牛もも肉は、文字通り牛の「もも」の部分のお肉です。運動量の多い部位であるため、筋肉が発達しており、脂肪が少なく赤身がほとんどを占めます。そのため、加熱しすぎると水分が失われ、硬くパサつきやすいのが特徴です。
美味しく調理するコツは、主に以下の3点です。
- 下味をしっかりつける: 塩、胡椒だけでなく、醤油、みりん、酒などの調味料に漬け込むことで、肉の内部まで味を染み込ませ、柔らかくする効果も期待できます。
- 火の通しすぎに注意する: 特にステーキやローストビーフのように厚みのある塊肉の場合は、中心部がロゼ色になる程度で火からおろすのが理想です。余熱で火が通るので、少し早めに火を止めるのがポイントです。
- 加熱後に休ませる: 調理後すぐに切り分けるのではなく、アルミホイルなどで包んで5〜10分程度休ませることで、肉汁が全体に均一に落ち着き、ジューシーに仕上がります。
- 低温調理を活用する: 低温でじっくり加熱することで、肉のタンパク質が硬くなるのを防ぎ、驚くほど柔らかく仕上げることができます。
簡単!絶品!牛もも肉の節約レシピ集
ここからは、牛もも肉を美味しく、そして手軽に調理できるレシピをいくつかご紹介します。どれも特別な材料や技術は不要で、普段使いできるものばかりです。
レシピ1:漬け込みで柔らか!牛もも肉のガーリック醤油ステーキ
牛もも肉をステーキで食べたいけれど、硬くなるのが心配…という方におすすめのレシピです。
材料(2人分)
- 牛もも肉(ステーキ用):2枚(約300g)
- 塩、黒胡椒:少々
- 【漬け込み液】
- 醤油:大さじ3
- みりん:大さじ2
- 酒:大さじ1
- おろしにんにく:小さじ1
- おろし生姜:小さじ1/2
- 砂糖:小さじ1
- サラダ油:適量
- お好みで:付け合わせ野菜(アスパラガス、ブロッコリーなど)
作り方
- 牛もも肉は調理の30分〜1時間前に冷蔵庫から出し、常温に戻しておきます。
- ボウルに【漬け込み液】の材料を全て混ぜ合わせます。
- 牛もも肉を漬け込み液に入れ、全体に絡ませたら、ラップをして冷蔵庫で最低30分、できれば1時間以上漬け込みます。
- フライパンにサラダ油を熱し、強火で牛もも肉の両面に焼き色をつけます。
- 火加減を中火〜弱火にし、お好みの焼き加減になるまで焼きます。厚みにもよりますが、片面2〜3分程度が目安です。
- 焼きあがったらアルミホイルで包み、5分ほど休ませます。
- 食べやすい大きさに切り分け、お皿に盛り付けます。お好みで付け合わせ野菜を添えましょう。
ポイント
漬け込み液に漬けることで、お肉が驚くほど柔らかくなり、味も染み込みます。にんにくの風味がお肉の旨味を引き立て、食欲をそそります。
レシピ2:煮込みでとろける!牛もも肉のデミグラス風シチュー
煮込み料理にすることで、牛もも肉の硬さが気にならなくなり、むしろホロホロと崩れるような食感になります。
材料(4人分)
- 牛もも肉(煮込み用):400g
- 玉ねぎ:1個
- 人参:1本
- じゃがいも:2個
- マッシュルーム:5〜6個
- にんにく:1かけ
- オリーブオイル:大さじ1
- 薄力粉:大さじ2
- 赤ワイン:100ml
- 水:300ml
- デミグラスソース(市販):100g
- コンソメ顆粒:小さじ1
- ローリエ:1枚
- 塩、黒胡椒:少々
- お好みで:生クリーム、パセリのみじん切り
作り方
- 牛もも肉は一口大に切り、塩、黒胡椒を振っておきます。
- 玉ねぎは薄切り、人参、じゃがいもは乱切り、マッシュルームは半分に切ります。にんにくはみじん切りにします。
- 厚手の鍋にオリーブオイルとにんにくを入れて弱火で熱し、香りを出す。
- 牛肉を加えて表面に焼き色をつけ、一旦取り出します。
- 同じ鍋に玉ねぎ、人参、じゃがいもを加えてしんなりするまで炒めます。
- 薄力粉を振り入れ、粉っぽさがなくなるまで炒めます。
- 赤ワインを加えてアルコールを飛ばすように煮立たせます。
- 水、デミグラスソース、コンソメ顆粒、ローリエ、牛肉を鍋に戻し入れ、混ぜ合わせます。
- 煮立ったらアクを取り、蓋をして弱火で1時間〜1時間半、牛肉が柔らかくなるまで煮込みます。
- マッシュルームを加えて5〜10分煮込み、塩、黒胡椒で味を調えます。
- 器に盛り付け、お好みで生クリームやパセリを散らします。
ポイント
赤ワインとデミグラスソースのコクが、牛もも肉の旨味を最大限に引き出します。じっくり煮込むことで、お肉が驚くほど柔らかくなり、ごはんにもパンにもよく合います。
レシピ3:簡単!手軽!牛もも肉の薄切りで炒め物
薄切りにした牛もも肉は、火の通りが早く、様々な炒め物に活用できます。
材料(2人分)
- 牛もも肉(薄切り):200g
- お好みの野菜(ピーマン、玉ねぎ、キャベツなど):適量
- サラダ油:大さじ1
- 【合わせ調味料】
- 醤油:大さじ2
- みりん:大さじ1
- 酒:大さじ1
- 砂糖:小さじ1
- おろしにんにく:少々
作り方
- 牛もも肉は食べやすい大きさに切ります。
- 野菜は食べやすい大きさに切ります。
- ボウルに【合わせ調味料】の材料を全て混ぜ合わせておきます。
- フライパンにサラダ油を熱し、牛肉を炒めます。色が変わったら一旦取り出します。
- 同じフライパンで野菜を炒めます。
- 野菜に火が通ったら牛肉を戻し入れ、混ぜ合わせておいた調味料を回し入れ、全体に絡めながら炒め合わせます。
- 汁気が少なくなるまで炒めたら完成です。
ポイント
野菜との組み合わせ次第で、バリエーション豊かな炒め物が楽しめます。冷蔵庫にある余り野菜を活用するのにぴったりなレシピです。
まとめ
牛もも肉は、その特性を理解し、適切な調理法を選ぶことで、安価でありながらも非常に美味しく、満足感のある一品になります。今回ご紹介したレシピは、どれも手軽で失敗しにくいものばかりですので、ぜひご家庭で試してみてください。下味をしっかりつけ、火の通しすぎに注意し、調理後に休ませるという基本を抑えるだけで、いつもの牛もも肉が格段に美味しくなります。日々の食卓に、そしてお財布にも優しい牛もも肉を、これからも美味しく活用していきましょう。
